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ConoHaにはVPSにISOイメージをマウントして、自由にOSをインストールする機能がありますが、これを手軽に使えるツールを作成しておりますので、ご活用ください。


※本ページに記載されている内容は、作成当時の情報となりますため、現在は記載の内容と異なる結果となる可能性がございますので、ご留意ください。

ISOイメージのマウント

ISOイメージのマウントには、ConoHaのAPIを使います。詳しくはAPIリファレンスの以下のページをご覧下さい。

マウント手順は、「外部FTPサーバなどからISOイメージをダウンロード」「ダウンロードが完了したか確認」「VPSにISOイメージを挿入」「インストール後、ISOイメージの排出」と4回ほどAPIを叩く必要があります。慣れてしまうと大したことないのですが、やはりそれなりに面倒です。

conoha-isoを使う

conoha-isoはConoHaのAPIを経由して、ISOイメージのダウンロードおよび確認と、VPSへのイメージ挿入、排出をコマンドラインから行えるツールです。Goで実装されていて、Windows、Mac OS X、Linuxで動作します。ソースコードとバイナリはGitHubにあります。

GitHub – conoha-iso

詳しくはREADMEをご覧いただくとして、ここでは試しにCoreOSのイメージをダウンロードして、インストーラーを起動してみましょう。

1. conoha-isoのインストール

インストールはGitHubから実行ファイルをダウンロードするだけです。Mac OS XとLinuxは以下のワンライナーでカレントディレクトリに実行ファイルができます。WindowsはZIPファイルをダウンロードして、コマンドプロンプトから実行します。

Mac OS X

curl -sL https://github.com/hironobu-s/conoha-iso/releases/download/current/conoha-iso-osx.amd64.gz | zcat > conoha-iso && chmod +x ./conoha-iso

Linux

curl -sL https://github.com/hironobu-s/conoha-iso/releases/download/current/conoha-iso-linux.amd64.gz | zcat > conoha-iso && chmod +x ./conoha-iso

Windows

ZIP file

2. 認証情報の設定

次にAPIにアクセスするための認証情報を設定します。APIユーザー名、パスワード、テナント情報、リージョンなどです。conoha-ojsは環境変数で渡す方法と、コマンドライン引数で渡す方法の2つをサポートしています。

コマンドライン引数で渡す

こちらは手軽に使えます。Windowsなどは環境変数の設定が面倒なのでこちらが良いと思います。以下のように-u -p -t -rそれぞれのオプションを使います。

テナント名で渡す

./conoha-iso list -u [APIユーザ名] -p [APIパスワード] -n [テナント名] -r [リージョン]

テナントIDで渡す

./conoha-iso list -u [APIユーザ名] -p [APIパスワード] -t [テナントID] -r [リージョン]

環境変数で渡す

API認証情報は環境変数経由で渡すこともできます。変数名は OS_USERNAME, OS_PASSWORD, OS_TENANT_NAME, OS_TENANT_ID, OS_REGIONです。以下はbashの場合です

export OS_USERNAME=[APIユーザ名]
export OS_PASSWORD=[APIパスワード]
export OS_TENANT_NAME=[テナント名]
export OS_AUTH_URL=[Identity Endpoint]
export OS_REGION_NAME=[リージョン]

3. ISOイメージをダウンロードする

外部サーバーからISOイメージをダウンロードします。これはクライアント(あなたのPC)などにISOイメージがダウンロードされるのではなく、ConoHa側の一時領域にISOイメージが保存されます。APIでISOイメージのURLを送信すると、ConoHaのバックグラウンドジョブとしてISOイメージのダウンロードが行われ、ユーザごとの一時領域に格納されます。

conoha-isoを使って、downloadサブコマンドで実行してみましょう。

./conoha-iso download -i http://stable.release.core-os.net/amd64-usr/current/coreos_production_iso_image.iso

これによりダウンロードリクエストがエンキューされます。ダウンロードには少し時間がかかるので、すぐには登録されません。次のステップに進んで下さい。

4. ISOイメージの一覧を取得する

ISOイメージの一覧を確認してみましょう。これにはlistサブコマンドを使います。ダウンロードが終わっていれば一覧に出てくるはずです。

./conoha-iso list

実行すると以下のようにISOイメージの一覧が出力されます。一覧が出ない場合はまだダウンロードが完了していません。時間を空けて再度実行してみて下さい。

STEP1

5. VPSにISOイメージを挿入する

ISOイメージが一覧に出てきたら、ダウンロードも完了してインストールを始められます。insertサブコマンドを使うことで、VPSにISOイメージを挿入できます。実行するとイメージを挿入するVPSを選択するメニューと、挿入するISOイメージを選択するメニューが順に表示されるので、番号で選択してください。

# ./conoha-iso insert
[1] ***-***-***-***
[2] ***-***-***-***
Please select VPS no. [1-2]: 1

[1] alpine-mini-3.2.0-x86_64.iso
[2] coreos_production_iso_image.iso
Please select ISO no. [1-2]: 2
INFO[0039] ISO file was inserted and changed boot device.

6. VPSを起動する

ISOイメージからCoreOSのインストーラーが起動しました。あとは通常通りインストールを続けてください。

STEP2

7. ISOイメージを排出する

インストールが終わったらISOイメージを排出しましょう。これはejectコマンドで実行します。

# ./conoha-iso eject
[1] ***-***-***-***
[2] ***-***-***-***
Please select VPS no. [1-2]: 1
INFO[0001] ISO file was ejected.

おわりに

conoha-isoは簡単にISOイメージを扱えるツールです。自分でOSのインストールを行う場合などに有用だと思いますので、ぜひご利用ください。

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お役立ち情報

ConoHaではサポートコンテンツの他にも以下のようなお役立ち情報をご用意しております。ぜひご活用ください。