ConoHa教室 このはちゃんと学ぶVPS活用術 Hello VPS ~WordPress公開までの道~

ConoHa教室 Hello VPS ~WordPress公開までの道~ 4時間目 WordPressに必要なソフトウェアをインストールしよう(MariaDB編)

4時間目もWordPressに必要なソフトウェアのインストールをしながら、サーバー構築について紹介していきます。
3時間目ではWebサーバーとしてApacheをインストールしましたが、今回はDBサーバーのMariaDBをインストールしていきたいと思います。

  • Webサーバーのインストールをしたけれど、WordPressを動かすにはそれだけじゃダメなんだ。
  • WordPressをインストールしなきゃだもんね!
  • それはもちろんそうなんだけど、WordPressをインストールする前に必要なものはまだまだあるんだよ。今回はDB(データベース)サーバーをインストールしようね。
  • うっ・・・まだあるのか・・・!また英語がいっぱい流れるのかな・・・
  • うん、流れるね(笑) Apacheよりはちょっと難しくなるけれど、落ち着いてやればなんてことないよ!
  • ※インストールするOSやソフトウェアのバージョン等により操作方法は異なるため、ご運用にあわせてご参考にしてください。
  • ※既に別のソフトウェアをインストールやVPS内で設定済みの項目がある場合、影響を及ぼす恐れがありますのでご注意ください。

目次

1:DBサーバーって?

DBサーバーはデータベースサーバーのことで、データベースを扱うサーバーになります。
WordPressでは各記事のデータをDBサーバーで管理することになるのでインストールが必要になります。

ConoHa教室で使用しているCentOS7では「MariaDB」と呼ばれるDBサーバーをインストール出来ます。

2:MariaDBのインストール

それでは前回と同じくSSH接続を使って一般ユーザーでログインして、rootアカウントへ切り替えましょう。切り替えのコマンドは[su]でしたね。

$ su –

前回のApacheのインストールした時と同じく、MariaDBのインストールも[yum]コマンドを使います。

# yum -y install mariadb-server

Apacheのインストールの時にインストールをしていいかどうかの確認がありましたね。
[yum]のあとに[-y]と入力することで、この確認をyesで自動で回答するように出来ます。

step1

やはり英語のインストールログが流れてきますが、今回はあらかじめ[-y]を入力しているのでそのまま待っていると、自動で完了してコマンド入力可能な状態に戻ってきます。

「Complete!」と表示されていれば成功です。

step2

これでインストールは完了です!
Apacheの時と同じように自動起動の設定と起動をしましょう!

# systemctl enable mariadb
# systemctl start mariadb
step3

起動がちゃんと出来ているか確認してみましょう。[systemctl status]でしたね!

# systemctl status mariadb

緑の丸印と「active(running)」が表示されていれば大丈夫です。

step4

3:MariaDBの初期設定

MariaDBはインストールしただけでは使えませんので初期設定をします。

まずはrootアカウントのパスワードを設定します。MariaDBがインストールされた時点でrootアカウントだけ作成されている状態になりますが、パスワードが設定されていません。このrootアカウントは「VPSのroot
アカウント」とは別のもので「MariaDBのrootアカウント」になるので注意してくださいね。

それではrootアカウントのパスワードを設定してみよう思いますが、MariaDBではmysqlコマンドを
使います。DBサーバーには「MySQL」という種類のものがあり、MariaDBはMySQLから派生した
DBサーバーなんですよ。なのでMariaDBの操作はmysqlコマンドを使うことになります。

初期設定は次のコマンドになります。

# mysql_secure_installation

Enterを押すと英語のメッセージが表示されますが気にしないで大丈夫です。

step5

最後の文章で[Enter current password for root (enter for none):]と表示されていますね。

これは最新のrootアカウントのパスワードを入力してくださいという意味です。
初期設定では何も入力しないでEnterを押します。

step6

英語のメッセージが続きますね。[Set root password? [Y/n]]と表示されています。
これは「rootパスワードを設定しますか?」という意味になるので、[Y]を入力してEnterを押します。

step7

[New password: ]と続いて[Re-enter new password: ]と表示されるので任意のパスワードを2回続けて入力
しましょう。
毎回のことですが入力した内容は表示されません。セキュリティのことを考えるとVPSのrootアカウントの
パスワードとは別のものにすることをオススメします!

この後どんどん英語のメッセージが流れてきますが、質問で止まったら全て[Y]で答えていきましょう!

step8

全て[Y]で答えてもらいましたが、メッセージの質問内容は次の通りです。

・Remove anonymous users? [Y/n]
[n]にすると誰でもログインが出来るようになるので[Y]にします

・Disallow root login remotely? [Y/n]
[n]にするとリモートでrootログインが出来るようになり、セキュリティのため[Y]にします。

・Remove test database and access to it? [Y/n]
テストのデータベースを削除するかどうかです。必要ないので[Y]にします。

・Reload privilege tables now? [Y/n]
ここまでの設定をすぐに反映するかどうかです。[Y]で反映させます。

これで初期設定完了です!

4:MariaDBにログインする

インストールと初期設定が完了したので、早速MariaDBにログインしてみましょう!

ログインは次のコマンドになります。

# mysql -u root -p

このコマンドは[mysql]コマンドで[-u]と[-p]のオプションを付けて実行しています。
[-u]はユーザー名の指定、[-p]を付けることでパスワードを使ってログインすることを示しています。

[Enter password: ]と表示されるので先ほど決めたrootアカウントのパスワードを入力してEnterを押します。

step9

[MariaDB [(none)]>]と表示されれば成功です!
これはコマンドの入力待ちの状態になります。

それでは試しに操作をしてみましょう。

show databases;

このコマンドでデータベースの一覧を表示します。
コマンドの最後に[;]を入力するのを忘れないようにしましょう。

step10

恐らく、[information_schema][mysql][performance_schema]の3つのデータベースが表示されていると
思います。

次はデータベースを作成してみましょう。[conoha]という名前のデータベースを作成してみますね。

create database conoha;

先ほどと同じくコマンドの最後の[;]は忘れずに。

step11

きちんと出来たかどうか、もう一度データベースの一覧を表示させて確認してみましょう。
「conoha」が表示されていれば成功しています。

show databases;
step12

表示されていましたね!
今回はこのデータベースは使わないので削除しましょう。

drop database conoha;

削除が出来たら一覧で確認します。

show databases;
step13

それでは、無事DBサーバーの構築も完了したので、今回はここまでにします。
MariaDBからのログアウトは↓のコマンドになります。

exit

それではいつも通りVPSはシャットダウンして終わりにしましょう。

# shutdown -h now
step14
  • 前回のApacheのインストールに引き続いて、MariaDBのインストールだったけど、どうだった?
  • 英語よく分かんないけど、とりあえずYes!って言っておけばいいんだね!
  • そう考えると操作的には簡単だったよね。この調子で次も頑張ろう!
  • どんどんインストールしちゃうぞ~っ!

お役立ち情報

ConoHaではサポートコンテンツの他にも以下のようなお役立ち情報をご用意しております。ぜひご活用ください。