

ConoHa教室 Hello VPS ~WordPress公開までの道~ 8時間目 WordPressをインストールしよう
いよいよこのWordPress回も最後です。必要なアプリケーション等のインストールも完了しているので、
最後にWordPressをインストールしていきましょう!
- やっとここまで来たね!今日はついにWordPressをインストールするよ。
- 長かったぁ・・・っ!でも、もう一息頑張りだぁ!
- 今まで色々乗り越えてきたこのはちゃんなら、きっとさくっとWordPressもインストール出来るよ。さぁ、やっていこう!
- やるぞーっ!えいえいおー!!!
- ※インストールするOSやソフトウェアのバージョン等により操作方法は異なるため、ご運用にあわせてご参考にしてください。
- ※既に別のソフトウェアをインストールやVPS内で設定済みの項目がある場合、影響を及ぼす恐れがありますのでご注意ください。
目次
1:データベースの作成
WordPressのインストール、運用にあたってはWordPress用のデータベースが必要になります。4時間目でMariaDBをインストールした時にはデータベースの作成はしなかったので、ここで作りたいと思います。
データベースの作成には6時間目でインストールしたphpMyAdminを使うと簡単です。
それではまずはphpMyAdminにログインしましょう。
https://<VPSのIPアドレス>/phpMyAdminConoHa
7時間目で独自ドメインの設定、SSL証明書のインストールもしているので次のURLでもアクセス出来ます。
https://<設定したドメイン名>/phpMyAdminConoHa

phpMyAdminはMariaDBのアカウントでログインするので、MariaDBのrootアカウントでログインします。

データベースの作成は次の手順で行います。
1. | 上部メニューの「データベース」をクリック |
---|---|
2. | 任意の「データベース名」を入力(ここではconohawordpressとします) |
3. | 照合順序(データベース名の右隣のプルダウン)で「utf8mb4_general_ci」を選択 |
4. | 「作成」をクリック |

左のデータベースリストに入力したデータベース名が表示されていれば成功です。

これでWordPress用のデータベースが作成出来ましたので、それではいよいよWordPressのインストールをしていきます。
2:WordPressのインストール
WordPressのインストールは、ドキュメントルートにWordPressのファイルを設置する必要があります。
ファイルはWordPressの公式サイトからダウンロード出来るようになっていて、一度自分のパソコンに
ダウンロードしてからVPSにアップロードする手順でももちろん可能です。
ConoHa教室では、VPSを使って直接ドキュメントルートへファイルをダウンロードしたいと思います。
まずはWordPressの最新バージョンの確認、ダウンロードURLを確認するので次のURLでWordPressの
公式サイトへWebブラウザでアクセスしましょう。

TOPページの右上あたりに「WordPressをダウンロード」というボタンがありますので
クリックしてください。

こちらがWordPressのダウンロードページになります。Linux系OSでは「.tar.gz」という形式のファイルを
ダウンロードすることになります。このファイル形式は「.zip」形式のファイルと同じ様にファイルや
ディレクトリ等が圧縮されて1つのファイルとなっているものとなり、Linux系OSで利用できるファイル形式になります。
「.tar.gz形式をダウンロードー**MB」となっているリンクのURLをコピーしてテキストファイル等にメモ
しておきましょう
https://ja.wordpress.org/wordpress-*.*.*-ja.tar.gz
上のようなURLになっていると思います。
それではダウンロードURLを確認したので、VPSへログインしてインストールしていきましょう!
いつも通りTeratermを使って一般ユーザーでログインし、[su]コマンドでrootアカウントに切り替えましょう。ドキュメントルートにWordPressファイルを展開してインストールをしますので、まずはドキュメントルートへ移動しましょう。
# cd /var/www/html

それでは次のコマンドでこのディレクトリにWordPressのファイルをダウンロードします。
# wget https://ja.wordpress.org/wordpress-4.9.6-ja.tar.gz
[wget]コマンドは、インターネット上にあるファイルをURL指定してダウンロードすることが出来ます。URL部分は先ほどメモしておいたURLを入力します。上のコマンドを入力してEnterを押すとダウンロードが始まります。
ダウンロード完了したらファイルがあるか[ls]コマンドで確認してみましょう。

「.tar.gz」形式のWordPressのファイルがありますね。「.tar.gz」は圧縮されたファイルになりますので、これをドキュメントルートに展開する必要があります。
展開は次のコマンドを実行します。
# tar xvzf wordpress-4.9.6-ja.tar.gz
[tar]コマンドは圧縮ファイルの作成・展開に使うコマンドです。実行するとファイル名のリストが一気に流れてくると思います。次のコマンドの入力状態になれば完了しているので、展開出来ているかもう一度[ls]コマンドで確認してみましょう。

「wordpress」というディレクトリが増えていますね。このディレクトリの中にWordPressのファイルが入っています。
このままでもWordPressのインストールへ進むことは出来ますが、ドキュメントルート配下にある「wordpress」ディレクトリの中のファイルにアクセスすることになるのでこのままだとURLが「https://<ドメイン>/wordpress/~~」となってしまいます。
「https://<ドメイン>/~~」というURLでアクセス出来るように、ドキュメントルート内のファイルを整理しましょう。
まずは元の圧縮ファイルは不要なので[rm]コマンドで削除します。
# rm wordpress-4.9.6-ja.tar.gz
次に「wordpress」ディレクトリ内のファイルを全てドキュメントルート配下に移動します。ファイルの移動は[mv]というコマンドを使います。
mv A B
[mv]コマンドは上のように実行すると、AからBへファイルを移動することが出来ます。
今回は次の通りコマンドを実行して「wordpress」ディレクトリ内のファイルをドキュメントルート「/var/www/html」へ移動します。
# mv wordpress/* /var/www/html
「/*」と指定することで、wordpressディレクトリ内のファイル全てを対象としています。
最後に、「wordpress」ディレクトリは不要になりますので[rmdir]コマンドで削除します。
[rmdir]コマンドは[rm]コマンド同じ使い方で、ディレクトリの削除に使います。
# rmdir wordpress
それでは順番にコマンドを実行してみましょう。

[ls]コマンドで確認してみるとファイルの移動が出来ていることが分かりますね。
ここからのインストール作業はWebブラウザ上で行い、WebサーバーのApacheがWordPressのファイルへ書き込みを行います。しかし、今のままだと権限の関係から書き込みで失敗してしまいます。
Apacheが正常にWordPressファイルに書き込めるように、次のコマンドで権限の設定をします。
# chown -R apache:apache /var/www/html
# chmod -R 755 /var/www/html

WordPressのインストールもあと少しで終わります。もう一息頑張っていきましょう!
次は、Webブラウザ上でインストールを行います。Webブラウザで自分のWebサイトにアクセスしましょう。
https://<ドメインもしくはVPSのIPアドレス>/
WordPressの画面が表示されると思います。

「さぁ、始めましょう」をクリックします。

インストールするWordPressサイトで使うデータベースの情報を入力する画面が表示されます。
「データベース名」に先ほど作成したデータベースの名前を入力します。
「ユーザー名」「パスワード」にはphpMyAdminにログインした時と同じもの、MariaDBのrootアカウントの情報を入力します。「データベースのホスト名」「テーブル接頭辞」はそのままで構いません。
入力を終えたら「送信」をクリックします。

「インストール実行」をクリックします。

WordPressサイトの情報を入力していきます。
全ての項目任意のものを入力しますが、パスワードについては入力欄下のパスワード強度を確認して強力なものにしましょうね。
入力を終えたら「WordPressをインストール」をクリックしましょう!

ついにWordPressのインストールに成功しました!
このまま「ログイン」ボタンをクリックしてWordPressのトップ画面「Hello World!」を見てみましょう!

3:終わりに
長かったWordPressのインストールもこれにて終了です。
実際のWordPressサイトの作成については、ここからテーマやプラグインのインストール、記事の作成等
やらなければいけないことがたくさんあります。
VPSの運用についても今回はよく使われるコマンドを中心に基本的な操作を紹介しましたが、セキュリティの設定等まだまだやったほうがいいことがあります。
駆け足でWordPressインストールまでの操作を進めましたが、これをきっかけにVPSについてこれからも
一緒に学んでいきましょう!

- このはちゃん、お疲れ様!!最後までよく頑張ったね。最初の頃と比べてかなりVPSの知識も深まったんじゃないかな?
- これでこのはもVPSマスターになったぞーーーっ!!!!
- いやぁ・・・VPSマスターにはまだまだ程遠いよ(笑)余裕があったら今回やった操作を復習して、より理解を深められるといいかもね。
- な、なにーーーっ!?VPSマスターへの道は険しいですね・・・!もっと勉強してConoHaの応援団長として頑張らなきゃ!
- いいね!その意気だよ!また機会があったらConoHa教室を開くから、その時は一緒に頑張ろうね。
- うん、頑張ります!山本さん、今回はありがとうございました!!