ご利用ガイド ConoHaのオブジェクトストレージについて(導入編)
目次
ConoHaのオブジェクトストレージは、インターネット経由で使用できるオブジェクトストレージサービスです。容量無制限、転送量無制限、可用性が高いストレージサービスを、わかりやすい価格体系で利用できます。
ConoHaのVPSサービスから利用することはもちろんですが、ConoHaを利用していなくても利用することができ、APIを経由してウェブ上のどこからでもデータを保存、取得することができます。
また、ConoHaオブジェクトストレージは、一般的なオブジェクトストレージの機能を満たしつつ、ConoHaのVPSからも簡単に利用でき、コントロールパネルが共通なため管理が簡単で、決済などもまとめることができます。
オブジェクトストレージとは
オブジェクトストレージとは一言で説明すると、「HTTP通信で操作するストレージ」です。HTTP通信ができる環境であればどこでも使う事ができます。
ConoHaで提供しているストレージで他には「追加ディスク」があります。「追加ディスク」と「オブジェクトストレージ」の違いを理解することでどういったものなのか理解しやすくなると思います。
・似ているもの
「追加ディスク」は従来のコンピューターに新しくストレージを接続して利用するイメージが近いです。一方、「オブジェクトストレージ」はDropbox等のストレージサービスに近いです。ストレージサービスと違う点はブラウザからのアップロード等の画面が存在しませんが、面倒な設定がいらずHTTP通信がすぐに使うことができます。
・容量
「追加ディスク」の容量は契約した分だけで増やしたい場合は、保存イメージの機能を使ったり停止したりする必要があります。しかし、「オブジェクトストレージ」はConoHaのコントロールパネルから容量を変更するだけで使える容量を増やすことができます。停止する必要もありません。また、APIを使って容量の上限も変更することも可能なので、容量が少なくなったら自動で増やすこともできます。
・速度
「追加ディスク」はオールSSDなので超高速です。「オブジェクトストレージ」はネットワークの速度であったり、通信するたびにHTTP通信を行うので「追加ディスク」よりは遅くなります。
・まとめ
まとめると以下のようになります。
追加ディスク | オブジェクトストレージ | |
---|---|---|
使い方 | アタッチしてマウント | HTTP通信 |
容量 | 契約した容量(200GB、500GB) | ご利用状況にあわせて容量を増やせる |
速度 | 高速 | HTTP通信のため遅い |
申込方法 | ディスク最大容量の変更 | オブジェクトストレージを申し込む |
正式名称 | ブロックストレージ | OpenStack Swift |
オブジェクトストレージの使いどころ
オブジェクトストレージは頻繁に操作を行うデータを置くのには向いていません。何故かというと操作を行う度にHTTP通信をする必要があり時間がかかります。
実際、どのようなものに向いているかというと以下のようなものが考えられます。
・画像ファイル
・動画ファイル
・ログやデータベースのバックアップ等
例えば、VPSではPHP等でWebアプリケーションを動かし、画像等の静的なファイルはオブジェクトストレージから直接配信するといった構成が考えられます。
この構成の良いところは
・VPSに画像等の容量の大きいデータを置かなくて済む
・オブジェクトストレージから直接配信することでVPSのリソースの節約が可能
・静的ファイルのコピーがいらないので、スケールアウトといった負荷分散が行いやすくなる
・ファイルのバージョン管理や自動で削除といった便利な機能をプログラムを書かずに使うことができる
というようになります。
以上がオブジェクトストレージ紹介となります。オブジェクトストレージの使い方は様々となるので全ての紹介は難しいですが、ご利用ガイドでいくつかの活用方法を紹介していますので参考にしてみてください。
- 問題は解決できましたか?
-