ご利用ガイド 第7回:エディタを使ってみる!
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   第7回:エディタを使ってみる!
前回はコマンド入力のちょっと深い操作を学びました。周りに知らない人がいたら、少しは自慢できるぐらいになっているのではないでしょうか。今回は、ターミナルソフトから、直接ファイルを作成、編集する、vi(ぶいあい)エディタを学んでいきましょう。これを使いこなすことができれば、お!コイツできるな!と思われますよ。
まずは、ターミナルソフトでサーバにログインした状態から、viエディタで、「test.txt」を作成してみましょう。
viエディタを起動する時は、
vi “ファイル名”と指定します。では、実際に、viエディタを起動してみます。
[localadm@test ~]$ vi test.txt
 ~
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“test.txt” [New File]
					このような画面がターミナルソフト全体に表示されましたね。
                                        これが、viエディタの画面です。
					
					viエディタには、2つのモードがあります。
                                        1.コマンドモード:ファイルの保存、コピー&ペースト、viエディタを終了などを行うモードです。
                                        2.挿入モード:ファイルに文字を挿入、変更、削除をするモードです。
					
コマンドモードから、挿入モードに切り替える方法は、幾つかありますが、まずはカーソルの左から入力開始する「i」を入力して、挿入モードにしてみましょう。
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― INSERT ―
					画面の下に、「INSERT」と表示されましたね。これが、挿入モードに切り替わった状態です。
                    では、「hello world」と入力してみてください。
					
hello world
~
~
― INSERT ―
					いま入力した文字をテキストファイルとして、保存してみましょう。
                    挿入モードから、コマンドモードに切り替えをする「Escキー」を押します。
					
					「INSERT」の文字が消えましたね。これがコマンドモードの状態です。
					コマンドモードに戻ると、矢印キー(←、→)で、左右に移動することができます。
					
					では、次に、「hello world」の間に、「my」を追加してみましょう。
					コマンドモードの状態で、「world」の「w」の箇所まで、カーソルを移動します。
					ここで、挿入モードの「i」を入力し、「my 」を入力します。
					
hello my world
~
~
― INSERT ―追加できましたね。
もし、ここで間違った文字を入力してしまった場合、一度「Escキー」を入力して、コマンドモードに切り替えて、一文字削除する「x」を入力します。その後にもう一度、挿入モード「i」を入力して追加することができます。
では、保存をしてみましょう。「:w」を入力します。
hello world
~
~
“test.txt” [New] 1L, 12C writtenこれで、「test.txt」ファイルが新規に作成され、保存されました。
					次に、viエディタを終了してみましょう。
					いまのコマンドモードの状態で、終了する「:q」を入力します。
					そうすると、viエディタが終了し、コマンドラインの画面に戻ります。
					
[localadm@test ~]$ vi test.txt
[localadm@test ~]$ファイルが、作成されているか確認をしてみます。
[localadm@test ~]$ cat test.txt
hello my world
[localadm@test ~]$入力したとおりにファイルが、作成されていますね。
					これが一連のファイルの作成、入力、編集、保存の手順です。
					いつもWindowsのメモ帳に慣れている人にとっては、とっつきにくいかもしれませんが、一度覚えてしまえば、全ての作業をキーボードだけでできてしまう、カッコいいエディタなんですよ!是非、覚えてみてください!
					
					今回のviエディタ操作を復習してみましょう:
					・viエディタには、以下の2つのモードがある
					 1.コマンドモード:ファイルの保存、コピー&ペースト、viエディタを終了などをするモード
					 2.挿入モード:ファイルに文字を挿入、変更、削除をするモード
					・「vi “ファイル名”」
					  viエディタでファイルを開く
					
					・「i」
					  挿入モードに変更する。カーソルの左から入力を開始する
					
					・「Escキー」
					  コマンドモードに切り替え
					
					・「←」「→」
					  コマンドモード上で左右カーソル移動
					
					・「↑」「↓」
					  コマンドモード上で上下にカーソル移動
					
					・「:w」
					  ファイルの保存
					
					・「:q」
					  viエディタの終了
					
					これ以外にも、色んな編集方法がありますので、その一部をご紹介します。
					これを全て使いこなせたら、もうアナタは、viマスターです!
					
1.起動編
					・「vi +n “ファイル名”」
					  n行目から表示する
					
					・「vi + “ファイル名”」
					  最後の行から表示する
					
2.挿入モード編
					・「a」
					  カーソルの右から入力開始
					
					・「A」
					  行末から入力開始
					
					・「I」
					  行頭から入力開始く
					
					・「o」
					  現在の行の下に1行挿入し、その行頭から入力開始
					
					・「O」
					  現在の行の上に1行挿入し、その行頭から入力開始
					
3.コマンドモード編
					・「X」
					  カーソルの左の文字を1文字削除
					
					・「dd」
					  現在の行を削除(バッファにコピーされます)
					
					・「ndd」
					  n行を指定して削除
					
					・「:行1, 行2 d」
					  行1 から行2 を削除
					
					・「H」
					  画面の最上行に移動
					
					・「M」
					  画面の中央行に移動
					
					・「L」
					  画面の最下行に移動
					
					・「G」
					  ファイルの最終行に移動
					
					・「nG」
					  ファイルのn行目に移動
					
					・「0」
					  行の頭へ移動
					
					・「$」
					  行の最後へ移動
					
					・「Ctrl + F」
					  1ページ下へ移動
					
					・「Ctrl + B」
					  1ページ上へ移動
					
					・「Ctrl + D」
					  半ページ下へ移動
					
					・「Ctrl + U」
					  半ページ上へ移動
					
					・「:wq」
					  ファイルを保存して、viエディタの終了
					
					・「/”文字列”」
					  ”文字列”を検索
					
					・「?”文字列”」
					  ”文字列”を検索(逆方向)
					
					・「n」
					  順方向へ検索
					
					・「N」
					  逆方向へ検索
					
					・「r」
					  カーソル上の1文字を他の1文字に置換
					
					・「R」
					  カーソル上の文字からEscが押されるまでの文字列を置換
					
					・「s」
					  カーソルのある1文字を他の文字列で置換
					
					・「S」
					  現在の行を他の文字列で置換
					
					・「cw」
					  カーソル位置からこの語の最後までを置換
					
					・「cf “文字列”」
					  カーソル位置から指定した”文字列”までを置換
					
					・「C」
					  カーソル位置から行の最後までを置換
					
					・「:%s/置換え前/置換え後」
					  置換え前の文字列を、置換え後の文字列で置換
					  もっとも近くにある文字列一つに対してのみ実行
					
					・「:%s/置換え前/置換え後/g」
					  ファイルの中すべての文字列に対して、置換えを行う
					
					・「yy」
					  現在の行をバッファにコピー
					
					・「nyy」
					  n行分をバッファにコピー
					
					・「yw」
					  単語をバッファにコピー
					
					・「p」
					  バッファ内のテキストを挿入
					  文字列と単語はカーソルの右に、行は現在の行の下に挿入される
					
					・「P」
					  バッファ内のテキストを挿入
					  挿入位置はpの逆。文字列、単語はカーソルの左に、行は現在の行の上に挿入される
					
					・「u」
					  直前の操作を取りやめる
					
					・「U」
					  行全体の操作を取りやめる
					
					・「.」
					  直前の操作の繰り返し
					
					・「:n」
					  複数個のファイル編集時、次のファイルを編集対象とする
					
					・「:e#」
					  一つ前の編集ファイルに戻る
					
					・「:set number」
					  行番号を表示する
					
					・「:set no number」
					  行番号の表示をやめる
					
では、また次回!
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